正しいトレーニング

Twitter上で述べたことに修飾してまとめ。

森本さんのブログにあるように、疲労時でパワーダウンしてる時の全力(だがL3しか出ない)か、真に100%FTPを発揮する練習か。
俺にとって正しいのは後者である。
ヒルクライマーにとってはFTPこそが重要だと俺は思っているし、FTPを上げる練習さえやれば間違いは無い、とすら思っている。
パワトレ教の教祖、ハンター師の「次のレベル」という原典がまさにそれである。

100%FTPで20分や40分、60分、最終的には90分といった厳しいセッションを実行するには、睡眠2回分の休養が必要で、つまり必ず1日レストを挟まなければならない。
このレスト日は、自転車通勤でも出来るだけLSD以下に抑えることが重要である。そうでなければ回復し切れないからだ。
これは正にハードワーク、ハードレスト(Veryをつけても良いぐらい)である。
アワーレコードのオブリー氏もこれ。

上記練習を実行する時間的制約について。
朝練でまとまったセッションを行うには、どうしても長めのアップが要る。
これだとLTセッションを圧してしまうし、会社に遅れる。夜練だとアップ不要。合計90分(無停止40分×2)をベースに考えるならば、シクロクロスでヤビツ2本分となる。帰ったら寝るだけ。
実際には、ヤビツ入口までにかなりの高強度に上げることが可能なため、
今の私のキャパで2本はオーバーだけれど、将来的に運用する必要が出てくるだろう。

こういった諸々を考慮すれば、回答は一つしか無くなってしまうんだな。
答えは、火曜日と木曜日に、夜練でヤビツ、全力TTで。
天候に嫌われてしまったら、ローラーで可能な限りに上記を実行したい。

ただし、これは大量のLSDやL3を否定するものではない。
月間3000kmの村山さんや現役時代4000km走った飯島さんの例があるので。

レースで活躍したい、勝ちたい人にとって、どんな練習が正解か、それは試してみなければ絶対にわからない。何ヵ月も試さないと。
そうして集めたデータこそが、何が正解かを教えてくれる。
正解は、人それぞれ。置かれた環境にもよるだろう。

俺は自分の正解と、それを裏付ける不正解、どちらもやって、理解した。
不正解は、不正解とわかったことに価値があったんだ。
その不正解を活かすためには、全力で正解に挑まなくてはならない。
要は全力LT練を実行するために、全てを組み替えろ、ってことだ。
「夏」のプログラムが今週まで続いたことで、やっと理解出来た。

人の真似は、あくまでもきっかけでしかない。それは断じて正解でない。
今夏は「量」をやった。
究極形の村山さんや、ほぼ毎日乗ってる大尉をお手本にして、2000km目指してとにかく積んだが、それは俺にとっては正しくなかった。
だってFTP落ちたんだもの。それが判った事が大きな収穫だった。

これからは自分の正解が、どれだけ正解なのか、もっと正解は無いのか
それを見つければいい。
自分が正しいと信じたことに突き進め。
また冬の始まりに再評価する。