本邦初公開 楕円チェーンリングユーザー用 パワータップ校正式

まずはファームウェアのアップデートから。
Garmin社のWebUpdaterをダウンロード&インストール。そしたら勝手に最新版見つけてくれて(2012/3現在、v2.80)ダウンロード、アップデートしてくれる。
パソから外して、Edge500起動の一回目でソフトウェア上書き開始。終了したら、またピコっと鳴っていつもの動き方になる。
そしたらキャリブレーション(校正)の画面に、トルクの値が追加されてる。

で、校正するにあたって、大きな壁が見つかった。
楕円リングじゃねーか!!!!!
あーめんどくせえ。

補正式作った。50Tの現物実測からの式なので、誤差はあるんじゃね?知るか!

真円リング 50T 歯底円直径 194.5mm(FSAのSL-Klightの付属品)
楕円リング(Rotor Qrings 50T OCP#3)、クランク水平時のチェーンリング12時地点の歯底円直径 199.9mm

楕円係数= 199.9/194.5 = 1.0278
従って楕円リングを使用している変人の皆様は、以下の式によって校正可能。
 ・(楕円リングの歯数)× 1.0278 = 真円ギア換算歯数

50Tの俺は51.39Tというチェーンリングで計算する。
インナー34Tだと34.95Tだなー。

というわけでやってみた。なお、単位はMetricを選んでいるので、フツーにN・mだった。
[ ]内は単位です。換算して計算してくださいな。

クランク長[m]×ぶらさげ重り[kg]×9.8[m/s^2](重力加速度)×スプロケ歯数÷(楕円係数×チェーンリング歯数)= 計算トルク[N・m]
となります。

ぶらさげ重りの質量は、10kg以上で用意するのがいいでしょうけど、難しいですねぇ。
ちなみに、なるだけ実際のペダル踏力に合わせたいので、極端に軽いのはよろしくないかと。
240W出してケイデンス80rpmの人は、踏力は17kgちょいです。
俺のヤビツ全力登坂の平均的なトルク入力です。
300Wで60rpmなハイトルクだと、28kg以上で踏んでいる計算ですな。
スプリンターで1100W、100rpmだと63kg・・・正確に測りたいなら用意しなきゃならないかも・・・
あ、自分の体重使えばいいのか。


作業中・・・なんだか大学院時代を思い出すなぁ。
校正しつこくやってたもんな。パワータップも大トルク域にはヒステリシスあるねぇ。
まぁ、普通だわな。
錘は、つけもの石、1kgダンベル2個、めがねレンチ2本、モンキーレンチ、
これらをビニひもでまとめてつりさげフック2個で10.5kg

わかったこと。
1)ヒステリシスあり 0.09-0.13N・mぐらいかな?
2)リアハブ位相による0.05-0.13ぐらいのバラ付きあり

 校正結果 PT Pro + DTswiss RR465
  負荷質量 全部10.5kg 単位[N・m]
 50x14 計算値 4.77 読み 4.62 -3.1%
 34x17 計算値 8.51 読み 8.47 -0.5%
 34x25 計算値 12.5 読み 12.4 -0.7%

スプロケは11-25Tで、
50x14、34x17はチェーンラインまっすぐ。
キャリブレーションナンバー 506-508で、ほとんど507でした。

測定時の注意事項
・クランク角は水平。下手に角度振るより誤差が少ない。
 (理由は三角関数勉強してくれー)
・スポークに回り止めを当てる。割り箸でもいいんでは?
 ちなみに俺はめがねレンチ。
・リアハブ位相によって結果が変わるので、120°刻みで3回行うこと。
 (個体差は知らん)
・ヒステリシスあり、指による加重と抜荷で上下幅も見る。
・おもりを取り除いてゼロに戻らない時はなんかおかしいです。
 何回でもキャリブレーションしましょ。
 その際にキャリブレーションのナンバーもメモっとく。

あとホイール2つある・・・ダルい。まあ、決戦用は用意する時でいいだろ。

本当はもっと重い質量を使いたいけれど、まあ、めんどくさいし。
10kgでもかっタルいのに・・・